2011年 02月 16日
海岸寺を出て数分で小金井公園。少し進むと「うめまつり」ののぼりが立っているので、しめしめと思ったのですが着いてみるとまだまだの状態。これならご近所の梅で間に合うわ、と方針を変えて江戸東京たてもの園に入りました。 ここは東、センター、西の各ゾーンにそれぞれ12、6,7棟の復元建造物が建っています。特に東ゾーンが商店群なので見学には一番面白くて人の姿も多いからそちらに行くことが多いのですが、この日は西ゾーンの農家を丁寧に見ることにしました。 最近古民家がブーム?らしく、復元プロジェクトなどもあると聞きます。その中でいかに古来の工法が優れているかなどというのを見聞きしてちょっと関心を持ったのです。実を言うと東京育ちの私は農家で暮らしたことはもとより、民宿での囲炉裏以外は「体験」したこともありません。 と言うわけで「綱島家」という江戸時代中期の農家でボランティアさんに話を聞きながら写真を撮らせてもらいました。囲炉裏に火が入っていて静かに煙が上がっていきます。視線の先には黒々とした屋根裏、目を凝らすと黒光りする木組みの構造がどっしりとした茅葺屋根を支えているのがわかります。見た番組の中でだれかが「古民家は生きているのです」と言っていたのが納得できる感じでした。 でも、囲炉裏に薪をくべていたボランティアさんが「しかし、寒いですよ」と言っていたのも実感でしょう。人は快適を求めて住まいを近代化していきました。それは至極当然な欲求だったけれど、それらの住宅は悪く言えば使い捨てではないかしら。 燃える火を見ているうちにかつてここで団欒していた人たちの姿が浮かんでくるような気がして、ふと郷愁のようなものを感じました。そして、単なるセンチメンタリズムからではなく、再生可能な、こういう古来の日本の住宅がもう少し見直されても良いような気がしてきました。
by pechifeb9
| 2011-02-16 11:04
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デジカメで写真を撮るようになってはて何年経ったことか、、、もう定かではありません。でもタイトル通りカメのあゆみの如く、ゆったりとたゆまず、写真を楽しもうと思っています。 by pechifeb9 カレンダー
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